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門脇先生との出会い

そういえば20年ほど前に、当時手相の大家だった門脇尚平先生に、下北沢の自宅で鑑定していただいたことがあった。先生は「手相の世界では、本は書けても実際に観れる人はほとんどいないでしょ。私は書けるし観るのも巧い」と言った。確かに中医の世界でも似たような状況みたいだが、日本では書けぬし治せぬ鍼灸師が多すぎるように思えてならぬ。 
 
門脇先生に手相を観てもらった時、私は確か20歳くらいで、生産性も将来性も微塵もないようなクズみたいな人間だった。鑑定時間は約30分で、奥様が出した柿の葉茶を飲みながら、部屋の片隅に置かれた西式健康法の器具について話したりしたが、20分くらいは先生の自慢話を聞かされたように思う。先生は手相の鑑定にも関わらず、何故か手相についてはあまり詳しく語らなかった。しかし、「君は将来、多くの人の面倒をみることになるよ」と断言したことは、どうやら当たっていたらしい。